国民生活センターが車載ジャッキの安全性をテスト

日整連ニュースの2006年10月号に掲載された国民生活センターが車載ジャッキに関してまとめた内容を抜粋してご紹介します。

目的
乗用車に装備されるジャッキは、パンク等に伴うタイヤ交換時・チェーン着脱時に必要な工具です。しかし、日常的に使用されるものではなく突発的に使用されることが多い為、必ずしも消費者が熟知しているとはいえない状況です。国民生活センター危害情報システムにはジャッキに関する事例が1996年度以降29件寄せられました。
その中には、
・タイヤを換えている時、ジャッキが倒れクルマに頭部を挟まれた
・車載ジャッキが重量に耐えられず曲がった
・クルマの下で点検中、突然ジャッキが倒れ車体底部で頭部を打撲
等など、ジャッキの転倒・破損・不適切な使用方法の事例がありました。
さらに独立行政法人製品評価技術基盤機構には1996年度以降ジャッキに関する事故情報が18件寄せられ、そのうち16件はジャッキアップ中にジャッキが倒れる等による死亡事故がありました。内容を調べたら、15件がジャッキアップ中にクルマの下にもぐったためでした。

車載ジャッキ使用中の事故は、その性質上、人の生命・身体等に重大な影響を及ぼす恐れがある。そこで様々な車種について車載ジャッキの強度や車体の特徴、想定される様々な使用方法での危険性や使用性をテストし、車載ジャッキの正しい使用方法や使用上の注意点を消費者へ情報提供するとともに、車体や車載ジャッキに改善すべき点がないか検証することにした。

テスト車種は国産メーカーの15車種、軽自動車〜1BOXまで様々

テスト結果
・ジャッキアップポイントの形状は複数種類有り、サイドエアロ付き車は目視しずらい車種もあり
・ジャッキアップ中、ジャッキに掛かる荷重は266〜807kgf(車両重量の約31%〜49%)。万が一ジャッキ転倒した際は重篤な事故に繋がる可能性有り
・乗員、荷物を乗せたままジャッキアップした場合やジャッキが最伸長になるまでジャッキアップした場合、ジャッキに掛かる荷重が最大使用荷重を上回る場合があった
・ジャッキが最伸長になるまでジャッキアップした場合、同列のタイヤが2輪とも持ち上がる場合があった。この時車体は他の2輪とジャッキの3点で支えられており非常に不安定。
・モニターテストでは、自分のクルマのジャッキアップポイントを知らない・取り扱い説明書を読まずに作業した場合に正しく行えないモニターが多かった(下表参照)

女性モニター16名に対するアンケート調査結果
ジャッキアップ作業の経験はあるか 所有する車のジャッキ収納場所を知っているか 所有する車のジャッキアップポイントの位置及び形状を知っているか 所有する車の輪止めが付属しているか否かを知っているか
知っている(ある) 3名 6名 1名 1名
知らない(ない) 13名 10名 15名 15名
女性モニター16名に対するモニターテスト結果
取扱説明書を読まずに作業した場合 ジャッキ収納場所を見つけることができたか ジャッキアップポイントの位置及び形状を認識できたか 最初はジャッキを手で回しジャッキアップポイントにしっかりかけれたか 輪止めの場所が対角線位置のタイヤであると認識できたか ハンドルの使い方を認識できたか
できた 13名 6名 7名 12名 5名
できない 3名 10名 9名 4名 11名
尚、同センターが社会的中立、公正な立場で行った苦情処理や商品テスト結果をもとにした情報など、暮らしに役立つ様々な情報をわかりやすく掲載した月刊誌「たしかな目」9月号で、車載ジャッキを正しく安全に使うポイントなどを紹介している。

ここからは私の考え・意見をまとめてみました。
確かに車載ジャッキは注意して扱わないと危険です。私もジャッキアップで車両転倒させた経験があります。ホントに危ないです。注意点をまとめてみました。
・作業始める前にクルマの取扱説明書をしっかり読むこと。詳しく書いてあります。
・エンジン停止、サイドブレーキ、輪止めをしっかりかける。同乗者には降りてもらう。作業中興味本位に近くに寄らない。子供も近寄らせない。万が一に備え、いつでも逃げれる体勢をとる。
・地面がしっかりしてる平らな舗装道路やコンクリート上でジャッキアップする事。よって砂利・土・斜めの場所は使用厳禁。どうしても砂利・土上でやらなければいけない場合はジャッキアップする地面をしっかり均し木っ端等を敷く。万が一に備え、いつでも逃げれる体勢をとる。
・ジャッキアップの前にホイルナットを一発緩めておく。この時点でナットは外さない。ジャッキアップしてからナットを外す事。
・必要以上にジャッキを上昇させない。目安はタイヤ交換できる程度。
・作業は素早く慎重に。ジャッキアップした車に寄りかからない。ナットをある程度きつめに締めてジャッキを降ろす。その後規定トルクで増し締め。
・車載ジャッキはタイヤ交換の応急的な工具です。その為、ジャッキアップ中にクルマの下にもぐらない事。
・車載ジャッキは適応重量や車種が決まっている為、違う車のジャッキを使わない事。
・通りの激しい路肩では後続車両に注意し、いつでも逃げれるように!特に高速道路!


くれぐれも細心の注意を払って!注意は何回してもタダ(無料)!怪我は一生!
転倒しそうになったら逃げる事!命が大事!転倒したからってクルマはそんなに傷付きません!

自分で出来ない、危ないと思ったら絶対にやらない事!タイヤ交換くらい自分で出来ないからといって恥ずかしい事ではありません!

また、ホームセンター等で修理屋が使ってるジャッキの”ミニ版”が売ってます。車載ジャッキよりは転倒しにくく安全だと思います。数千円程度で購入できますから、トランクに入れておいても邪魔になりません。


今回紹介した車載ジャッキに関する内容は、日整連ニュース2006年10月号に掲載された国民生活センターがまとめたものです。日整連ニュースは整備事業者に発行される月刊誌です。そのため一般ユーザーにジャッキの危険性を知って頂きたく、私の考えを折り混ぜながらまとめてみました。車載ジャッキの取り扱いを誤ると重大事故に繋がります。これからスタッドレスの季節です。ジャッキ取り扱いには充分気をつけて下さい。

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